柔道黒帯挑戦5回目(2005年7月10日)

 昨年11月の紅白戦以来、本当に久々の挑戦となりました。

 昨年末に風邪を引き、年始までだらだらと風邪気味状態で練習を休み、仕事の忙しさもあって、3月まで完全に練習休業状態。その間、喫煙も復活して、体力的にもかなり落ちたよう。
 4月から練習再開なるも、4月3日(日)に出稽古して、中学生と試合形式で3試合練習しただけで体はガタガタ。午後もちょっと練習して完全にダウン。19時に床について寝る。柔道の練習が出来るだけの体力があるということが、どれだけ幸せなことなのか、良く分った。それにしてもこの時の体のダメージは大きかった!

 本当は仕事の都合もあり、今回の試合も出たくなかったのだが、先生方の応援もあるし、仕事のことばかり優先してもしようがないので、6月末に出場申し込み。比較的真面目に今回は練習した方。煙草も禁煙したし。ところが、真面目に練習すれば、するほど肩がどんどんおかしくなる。しかし、動かせるので試合には特に問題なし。

 前日から試合出場の緊張感は凄いものがある。元々、私は人と会うのが苦手なので、仕事上で人と会うのも若干の緊張感があるのだが、柔道の試合出場は、仕事以上に緊張する。
 10時から試合開始なのだが、8時半には若松武道場に着く。着替えて一人で柔軟体操。その内、同じ道場の2人が来て、打ち込み練習をする。試合前に汗だらだらで少しずつ水分補給をする。
 今回の技は膝車のみ。払腰は今一まだ使えない。
 作戦としては、膝車を連続で掛けて、相手が崩れたら力で倒して押さえ込みか、相手を両腕で前に崩して、起き上がったところを膝車。どちらにしても、試合になると緊張して体もこわばって自由に動かないので今回は膝車に全てを掛けた。

 試合はAパートの初戦。今回で5回目出場なのにまだ1勝しかしてないので、最初の方に持ってきてくれたのかな?と思う。相手はO中学生。体格はがっちりタイプで顔も少し怖そう。ただ、相手も「何でこんなおっさんと俺は当たるんだろう」と思っているかもしれない。

 試合開始。お互いに右自然体でがっちり組み、ちょっと様子を見て膝車を掛けると、相手の体制が崩れたので、そのまま相手の左前に引き摺り倒して相手の左体側から横四方固めに入る。この体制での横四方固めは、あまり練習していないので少しあせったが、相手がきつそうな唸り声を上げているので少しは効いている様。周りでO中学の生徒が逃げるよう応援すると相手が暴れ始めたので、相手の左腿を上に持ち上げて動けなくする。その時、頭の中で「あまりここで力を使うと2戦目でバテるけど、しようがないか!」と考える。結構冷静。そのまま押さえ込み1本勝ち。久々の1勝。やった〜。

 続けて2戦目。相手はA中学の細身の生徒。
 完全に組み手で負ける。こちらの釣手を先に取られて相手の左襟を掴むことができない。お互いに技を掛けることが出来ずに双方に『指導』。
 再び組むも再度、釣手を先に取られて相手の左襟を掴むことが出来ない。そうこうする内に背負いを掛けられて、付いて行くうちにコロンと転がされる。『有効』を取られる。このパターン、これまでに数回経験。俺って学習効果がないな〜。
 転んだら相手が直ぐに自分の右体側から横四方で押さえ込みに来た。直ぐに相手を自分の左体側に引きずり込んでひっくり返し、縦四方固めに入るが、左足を絡まれる。横四方に体制を変えながら、左足を抜こうとするが抜けない。相手も必死で自分の左足に絡んでいる。抜けそうに無いので、相手の背後、要するに相手の下に入り込んで右手を首に回し、裸絞めの体制に入る。この時点で相手の意識は締めを逃れる方に行っているので、足の絡みは解ける。ところが、ここからが問題。絞め技は本で見ただけで道場で練習したことはほとんど無い。「今一、締まってないけど、どうすりゃいいんだ。あまり力を入れたら相手に可哀想だし。襟を持って絞めた方が良いのかな〜」とか、考えていたら『待て』の宣告。
 この時点で私も相手もヘロヘロ。とにかく、握力が限界でもう掴む力が無い。何度やっても相手に釣手を取られて、襟が取れない。初めて3分間ふるに戦って、背負いの『有効』の分だけ負け。

 今回も色々勉強になりました。今考えれば、釣手を先に取られて困ったのなら、一旦、切る事を試みてみれば良いし、寝技では体力的に圧倒的に有利だったので、裸締めの体制からまだ、色々な展開方法があったのではないか?とか。

 それにしても1年3ヶ月ぶりに2勝目を上げることが出来て、良かったです。
 何となく、1勝づつでも勝てそうな気がして来ました。
 先生方、有難う御座います。

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